本研究ではポジトロン断層法(Positron Emission Tomography:PET)と表面筋電図を用いて、ランニング時における骨格筋の18F-fluoro-deoxy-glucose(18F-FDG)の取り込みと筋活動の関係について検討した。昨年度までに骨格筋に取り込まれた^<18>F-FDGは骨格筋の筋活動を反映する可能性を報告した。今年度の研究目的は、方法論上の問題であるPET画像とMRI画像の同一ソフトウエア上での解析についてであった。結果は、同一のコンピュータディスプレイ上に両画像を移すことが可能になった。この成果は、科研費により購入したソフトウエアにより、MRI測定装置からパソコン上へのデータ変換により可能になった。この方法論の改善により、飛躍的にPETのデータ解析の精度と速度が改善された。大量のデータをより迅速に処理するための研究が、今後本研究課題にも必要であるが、今回の研究はその基盤となった。
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