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1998 年度 実績報告書

19世紀イギリスにおける体操の系譜と体操関連用語に関する書誌的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09780082
研究機関福岡教育大学

研究代表者

榊原 浩晃  福岡教育大学, 教育学部, 講師 (50255220)

キーワード19世紀イギリス / 体操関連用語 / 学校体育史 / 体育授業 / イギリススポーツ
研究概要

本研究は、19世紀のイギリスにおいて外来文化として定着した体操の系譜を跡づけると共に,体操関連用語の系統的分類に重点を置いた書誌的研究である。研究の内容として文献解題も伴うものとして,「19世紀イギリスにおける体操の系譜と体操関連用語に関する書誌的研究」と題している。平成10年度には,具体的に1820年代のドイツ系体操のうち、渡英のドイツ人Carl Voelkerの新出資料を蒐集した。さらに、この研究での蒐集文献の書誌的整理を行った。19世紀にイギリスで刊行された体操書や体操に関する文書類の内容は,年代という時系列と共に,その系譜から分類が可能となった。
特に,体育Physical Educationを意味する英語表記文献の初出は,Samuel Smiles著のPhysical Education:or the Nurture and management of Children,founted on the study of their nature and constitution,Edinburgh,1838年版であった。さらに,James Chiosso著のRemarks on Physical Education,London,1845年版と続いている。これら2つの著書は,1860年に出版されたHerbert Spencer著のEducation:Intellectual,Moral,Physical,London,以前のPhysical Education概念考察に不可欠な文献である。イギリスの体操関連用語とその書誌的研究によって、1820年代前半以降の体操の系譜は、イギリスへのドイツ系体操の移入を端緒として、ドイツ系体操の影響が大きい点が明らかになった。こうした影響は、1880年代から90年代の初等学校における体育授業実施の端緒へと継承されているとみられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 榊原浩晃: "イギリス学務委員会時代における体育授業実施の端緒 -1880年代のロンドン及びバーミンガム学務委員会の方策を中心として-" 福岡教育大学紀要. 48-5. 55-66 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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