研究概要 |
1.本年度の研究概要 本研究は筆者の「福岡ユニバ-シア-ド大会」の調査結果を基盤に、イベント効果の中でもスポーツイベントに深く関わる「ダイレクト効果」「コミュニケーション効果」「直接的波及効果」「間接的波及効果」「パプリシティ効果」の5つの効果に、「運動生活に及ぼす影響」「市民生活に及ぼす影響」「地域住民によるオリンピックの評価」の3項目を加えた計8項目の大項目から導き出された調査項目による調査票を作成し、平成9年12月7日から平成10年1月7日の長野オリンピック開催1ヶ月前の長野市民2,000名を対象に意識調査を実施した。(有効回収率35.15%)また、平成10年3月下旬に2回目の調査票を配布したところである。(3月末日現在回収中)本研究はこの開催前後2回の調査により長野オリンピックが地域住民に及ぼす効果を測定しようとするものである。 2.主な結果の概要(1回目調査の結果) (1)長野オリンピックに関する認知項目として「開催期間」「マスコット(スノ-レッツ)」「開催会場」「カウントダウンTシヤツ」の順に認知されており、「オリンピックアンバサダ-」が最も認知度が低く、約半数の人々が全く知らないと答えている。また、「一校一国運動」は約8割の市民が認知していることが明らかになった。 (2)長野市民は長野オリンピックに、大変関心がある(36.3%)、少し関心がある(44.9%)と81.2%の市民が関心を持っており、総理府の全国調査(同53.5%)に比較し、関心が高いことが明らかになった。 (3)「選手にがんばってほしい」「大会が成功してほしい」の項目からオリンピックへの期待を感じ取れる。
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