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1997 年度 実績報告書

長期の身体活動が中高年齢女性の骨密度におよぼす影響について

研究課題

研究課題/領域番号 09780089
研究機関東京女子大学

研究代表者

楠原 慶子  東京女子大学, 文理学部, 助手 (90214957)

キーワード骨密度 / 中高年齢女性 / 運動習慣
研究概要

下肢を中心とした身体のバランス保持能力に重点を置いている体操、あるいは舞踊等を通した長期の身体活動が、中高年齢女性の骨密度にどのような影響を及ぼすのかを明らかにするために、職業的な訓練を受けていない長期間(10年以上)の運動実施者(バレエエクササイズ実施者7名、ジャズ体操実施者11名、フォークダンス実施者7名)と、運動習慣のない中高年齢女性(コントロール群)を対象に、DXA法(ノ-ランド社製)を用い、全身骨量と腰椎、大腿骨近位部(大腿骨頚部、Ward's三角部、大転子部)の骨密度を測定し、比較検討した。各群の平均年齢はそれぞれ、57.4歳、55.4歳、53.6歳、そしてコントロール群は60.0歳であった。全被検者のうち、周期的な月経が報告された4名以外は、いずれの被検者も閉経していた。骨密度測定に併せて、各被検者に対して、栄養摂取、既往歴、運動歴に関するアンケート調査を行った。各パラメーター間の関係については回帰式、相関係数を求めた。統計的に5%水準以上をもって有意とした。バレエ群、ジャズ群、フォーク群、コントロール群の全身骨量は各々1700±184、1415±157、1643±107、1496±143g、また腰椎骨密度は各々0.097±0.12、083±0.1、0.88±0.11、0.75±0.1g/cm^2であった。バレエ群の全身骨量はジャズ群よりも、また腰椎骨密度はコントロール群よりも有意に高値であった。大腿骨近位部3ヵ所の骨密度に関しては、大腿骨頚部、Ward's三角部でバレエ群がジャズ群、コントロール群よりも有意に高値であり、また大転子部ではバレエ群がコントロール群よりも有意に高値であった。以上の結果より、脚の運動が中心とされる3種類の運動様式でも、バレエエクササイズによる運動刺激が骨密度維持には最も貢献していたことが考察された。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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