今回の奨励研究Aに関する年度計画は、1997年度が現状までの調査結果と追加調査のための事前検討とともに調査実施である。1998年度は、97年度の成果をもとに論文等の作成を計画している。 まず、97年度の研究実績は、震災から1・3ヶ月後に社会調査した成果の分析及び追加調査のための調査項目の検討と実施であった。震災後の2度の調査分析においては、競技実績の高い選手と競技再開(練習開始)またボランティア活動への参加との関係に有意な関係がみられた。ボランティア活動に関しては、家屋等の全壊半壊者の方が家屋の損壊を受けなかった者より積極的に参加していることが明らかであった。 以上の分析結果をもとに、震災後3年目を迎える時期に追加調査を実施している。調査の主な質問項目は、学生スポーツの意義、練習環境の変化、震災後の復興状況(施設面・精神面)、学生スポーツの目指す方向性等である。調査用紙は、プレテストを行うことにより細部にわたる検討を行った。これらの成果をもとに、1月17日の3年目を迎えた直後より郵送法あるいは直接説明による調査用紙の回答を行った。 現在、郵送による回収が終了していないが、150以上の回収は見込める状態である。
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