研究概要 |
1997年度は,全国社会地図を作成するための以下のような予察的作業を行った。 1)1990年度国勢調査の地域メッシュ統計のデータベースを,GISソフトに取り込み可能なデータ形式に変換するプログラムを開発した。 2)原データから基本統計量を算出し,平均・標準偏差を用いて,標準化・偏差値化するプログラムを開発した。 3)近畿地方を対象に,現在,立命館大学が所有する地理情報を全てGISソフトを用いて地図化した。 4)少数の変数に対して,全国メッシュマップをGISソフトを用いて作成した。 5)阪神・淡路大震災の被災地域を対象に,居住地域構造を社会地図として示し,被害状況との関係を明らかにした。 6)以上の分析を,立命館地理情報システム(RGIS)の中に取り込み,その利用マニュアルを作成した。 これらの研究成果は,RGISに関する学術論文,立命館大学震災プロジェクト研究の報告書,立命館大学地理学教室のホームページなどに公表した。 1998年度は,これらの成果を踏まえ,全国を対象にGIS上の社会地図を作成していく予定である。
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