本研究は、インターネットを使い直接外国とコミュニケーションを行うのに必要な英語による情報発信能力を養う英語学習支援システムを開発し、その効果を実証し、全国どこからでもいつでも利用できるように公開することをめざす。 本年度は、研究実施計画に基づいて、以下の研究を行った:1)名古屋大学情報処理教育センターを利用し、学生の研究補助により、インターネット上で情報発信に使用されている日本語の語彙の調査を行った。日本人大学生が日本語で書いているWWWページを千ページ収集し、形態素解析プログラム「茶筅」(奈良先端科学技術大学院大学で開発)を使い、形態素解析を行い、日本人大学生の作文語彙一覧表を作成した。(約3万5千語)2)上記の調査結果を踏まえ、情報発信に必要な語彙を選択し、言語学を専攻する大学院生に依頼し、日英対訳を付け、オンライン和英辞書のデータファイルを作成した。3)本年度購入したワークステーション上にWWWサーバーを設置し、オンライン辞書検索提示機能を持つCGIプログラムを開発し、和英辞書検索がインターネット上で行えるようにした。本サーバーは現在24時間運転でインターネット上に今回開発中の和英辞書検索システムを試験的に提供している。4)試作したオンライン辞書を用い、実際に学生に利用してもらい、辞書項目、日英対訳、ユーザーインターフェイスに関し、アンケート調査を行い、各事項に関して、来年度、改善すべき点を洗い出した。
|