近年のコンピュータシステムの高性能化やソフトウェア技術の向上などに伴い、コンピュータを利用した教育=CAI(Computer Assisted Instruction)が普及し、その一方で、マウス等の操作を中心としたGUI(Graphical User Interface)環境が急速に流行している。また、この2・3年の急速なインターネットのブーム現象も、グラフィカルに情報を収集できるWWW(World Wide Web)の分かり易さや操作性によるところが大きい。しかし、健常者にとって、分かり易く操作し易いGUIは、多くの障害児者にとっては、むしろ使いにくくなることが多い。 障害児用の入力代替機器や、そのインタフェースソフトウェアは、リハビリテーション工学的な観点で作成されたものが多く、教育の現場での利用を考えた場合は、教育用に“特化"したものが必要である。本研究では、研究代表者が提唱するオブジェクト指向ユーザインタフェースをウェブブラウザに応用する試みを行った。 視認性、操作性などが今後の課題である。
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