研究概要 |
CMCSの考え方を活かしながら,オープン学習で必要となるシステム要件を調査・検討し,それに従って,プロトタイプシステムの開発を行った。 (1)オープン学習に関する理論的枠組みの整理 現在の教育現場での状況を調査・検討し、教育分野で必要な理論的な要件を整理した。その結果,現在はインターネットを中心とした利用技術のかなりの部分を応用して利用できることが明らかになった。 (2)オープン学習環境で必要とされるシステム要件の検討 学校現場で利用可能なシステムを想定して分散型データベースを設計し,利用者とのインターフェイス及び情報管理ツールをWEBサーバー(WindowsNT,インターネットインフォメーションサーバー)とASP(アクティブ・サーバー・ページ)を中心としたモジュールで構築することにより,オープン学習の環境が提供できることが明らかになった。 (3)学習者用ツールの開発,教材リソースの開発 以下のモジュールを現在開発し,試行している。 ・教材リソース部分-教材データベース,教材情報データベース,学習情報管理データベース ・学習支援部分-学習ナビゲーションツール,学習用コミュニケーションツール,リアルタイム評価ツール ・教材作成者支援部分-データ登録用システム,評価情報簡易作成ツール 今後は,このプロトタイプシステムを利用して,大学の授業で試行しながら,問題点を明らかにしていく。また,より一般性が高いシステムにするための要件を検討し,そのために必要なツール類を開発する。
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