(1)「社会奉仕学習」に関する基本的文献の収集、データベース化 「設備備品費」を利用して、「社会奉仕学習」に関する基本的文献の収集を行った。日本では特にボランティア学習に焦点を絞り、その文献の収集を行った。また、アメリカにおける文献では、「社会奉仕学習(community-service learning)」に関する文献を収集した。 (2)アメリカ州社会科フレームワーク、教科書、指導案の収集 アメリカの州の中では、特に「社会奉仕学習」に熱心な州である、カリフォルニア・ミネソタ・ウィスコンシンの三つの州に注目し、それらの社会かカリキュラムおよび「社会奉仕学習」に関するカリキュラムを収集した。また、教科書は中等教育段階の「公民科(civics)」の教科書を、また、学校レベルの指導案では、ミネソタ州の中学校の指導案を入手した。 (3)専門家からのレビュー 平成9年の10・11月に約2週間、「外国旅費」を利用して、カリフォルニア・ミネソタ・ウィスコンシンの3州を訪問した。大学の研究者・州教育局の担当職員・研究所の所員などの専門家からレビューを受けた。専門家のレビューから、現在アメリカで進行している「社会奉仕学習」は社会教育レベルではなく学校教育レベルで議論されていること、さらに、そのような「社会奉仕学習」論は日本の社会科や「総合的な学習」に役に立つことが明らかとなった。
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