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1997 年度 実績報告書

イギリスにおけるキャリア教育に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09780186
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

磯崎 尚子  鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (70263655)

キーワードイギリス / キャリア教育とガイダンス / 全国共通カリキュラム / クロス・カリキュラァ・テーマ
研究概要

イギリス(主としてイングランドとウェールズ)の義務教育段階(5歳児〜16歳児)におけるキャリア教育とガイダンス(Careers Education and Guidance:CEG)について、本年度は文献研究を主体として、以下のような視点から研究を行った。
1.初等・中等学校におけるCEGの歴史
2.全国共通カリキュラム(National Curriculum:NC)におけるCEGの位置づけ
その結果、以下のことが明らかとなった(概要のみ示す)。
1.一般に1980年代以前は、CEGに対する中等学校の意識は低く、キャリア担当部局(careers departments)の存在意義は認められていなかった。学校教育におけるCEGの重要性が指摘されるようになったのは、1985年に時の保守党政府によって公表された、今後のイギリス教育の進むべき方向性を示した「より良い学校(Better Schools)」からである。今日、イギリスにおけるCEGは、子ども達にとって、学校修了後の生活 (adult life)への機会、責任及び経験の適切な準備となるように、カリキュラムにおいて重要な位置づけがなされることが期待されている。
2.同じ保守党政権によって導入されたNCにおいては、CEGは教科としてではなく、クロス・カリキュラァ・テーマ(cross-carricular theme)の一つとして設定された。ここでのCEGは、学校の教育方針の一部をなし、子どもの人間的、社会的発達を促進し、教育や雇用機会に対するステレオタイプ化した状況を打破すること、が目的として捉えられている。
以上のように、本年度は理念的な側面を中心に研究を遂行してきた。次年度は、CEGプログラムについての具体的な取り組みについて検討する予定である。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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