研究概要 |
本年度は,以下の研究を行った. ・ 前年度に実装したシステムはC_<++>により行ったが,計算機環境の現状を考え,今年度ではJavaによる実装をすすめた.これにより,Java仮想計算機の稼働する計算機であればどれでも本研究でのプラットフォームとして使用可能となった. ・ 従来の分散オブジェクトデータベースにおけるデータマイグレーション処理に加え,我々の提案するシステムによりメソッドマイグレーション処理が可能となった.そこで,マルチサーバ・マルチクライアント環境において,クライアントのレスポンスタイムを最小にするデータマイグレーション・メソッドマイグレーションの効率の良い組合わせを求める手法を考案し,実際のシステム上で評価した. ・ メソッドのデータベース化によって,オブジェクトデータベースで従来考えられてきたデータに関するビューに加え,メソッドに関するビューを提案した. ・ 本研究と関連のある,メタオブジェクトとリフレクション等に関する調査を行った.これにより,メソッドコードをデータベース化し,種々のメソッドが存在する環境において,いかにして目的となるメソッドを抽出するかが今後の大きな課題であることが明らかとなった.
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