研究概要 |
今年度得られた結果のいくつかを以下に簡潔に述べる。 1.有向ハイパーキューブのrearrangeabilityに関して、4次元キューブにおいていままで知られていなかった反例の発見に成功した。また、n次元無向ハイパーキューブ上のmutli-color routingの問題について、最低限必要な色の数K(n)をn=3,4の場合についてK(3)=1、K(4)=2と決定し、また、K(5)【less than or equal】 2.グラフにおける到達可能性判定問題の領域計算量について、グラフのpath widthが定数の場合、この問題が決定性対数領域で解けることを示すことに成功した。これまで決定性対数領域で解けることが知られていたグラフは無閉路的なもの(つまり森)だけであった。 3.ブール関数のsensitivityとcertificate complexityについていくつかの関係を示し、変数の数が7以下の場合について、senseitivityとcertificate complexityのとりうる組について完全に決定づけることができた。
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