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1998 年度 実績報告書

画像処理問題を解く高速並列アルゴリズムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 09780262
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

中野 浩嗣  名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (30281075)

キーワード画像処理 / 並列アルゴリズム / 凸包 / リストランキング / ラウティング
研究概要

本研究では、画像処理の基本サブルーチンとして用いられる、(1)リストランキング(2)凸包問題(3)ラウティングを求めるアルゴリズムを開発した。
リストランキングとは、頂点数nのリンクリストが与えられた時に、リストの末尾までの距離を求める問題である。本研究では、n×nの再構成メッシュを用いて、O(log^*n)時間でリストランキングを行なうアルゴリズムを示した。また、確率的手法をもちいて、平均O(1)時間でリストランキングを行なうアルゴリズムを示した。
本研究では、さらに、凸包を求める効率よいアルゴリズムも示した。凸包とは、平面上のn個の点が与えられた時に、全ての点を含む最小凸多角形を求める問題である。再構成メッシュのプロセッサ台数がn×nのときに、凸包がO((loglog n)^2)時間で求められることを示した。従来、得られているアルゴリズムは、n×nの再構成メッシュを用いて、O((log n)^2)時間で凸包を求めることができた。このアルゴリズムに比べて、本研究で示したアルゴリズムは、極めて高速であり、またアルゴリズムも単純である。
ラウティングとは、指定されたプロセッサにデータを配送する問題である。配送するべきデータがn個あり、プロセッサ台数がp個(p【less than or equal】√<n>)、通信可能なチャネルがk個のときに、2n/k+O(√<n>)時間でラウティングを行なうアルゴリズムを示した。従来のアルゴリズムはl0n/k以上の通信時間を必要としており、提案したアルゴリズムは高速である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Hayashi,K.Nakano,S.Olaiin: "AnO(clglgn)^2)Time Convex Holl Algorithms or Reconfigurable Meshes" Proc of Intarnational Parallel Processing Symposium. 439-446 (1998)

  • [文献書誌] K.Nakano,S.Olaiin,J.Schuing: "Broadost-Efficiont Algorithms on the Coarse-Grain Braodost Communication Model" Proc of Intarnational Parallel Processing Symposium. 31-35 (1998)

  • [文献書誌] T.Hayashi,K.Nakano,S.Olaiin: "Efficiont ListRanking on the Reconfigurable Mesh with Applications" Theory of Conputing Systems. 31. 593-611 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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