研究概要 |
1.JUMP-1のI/Oネットワークの構築 ワークステーションの拡張バス上にDSP(TMS320C40)と数チャンネルのSTAFF-Linkインターフェースを装備し、DSPがI/Oネットワークの経路制御やI/Oパケット処理を行なうといった超並列計算機のI/Oサブシステムの構築を行なった.そのシステム上において複数のI/Oノードに接続されたディスク装置全体を一つの巨大なディスク装置としてファイルシステムに提供する仮想化をほどこし、マルチメディアデータ処理,高速データベース処理の基礎技術をの研究開発を試みた. 2.ワークステーションクラスタ上での分散共有メモリシステムの実現 また,STAFF-Linkにより接続されたワークステーション環境において,プロセス間通信機構として分散共有メモリシステムの実装を行なった.その評価結果から,STAFF-Linkによる分散共有メモリシステムにおいて,効率の良いメモリアクセス速度の向上を確認した. 3.WSクラスタにおけるHome Proxy機構の実現 さらに,ワークステーション環境において,分散共有メモリシステムを実現する上で外部からのホームメモリにアクセス時のI/Oバスにおけるボトルネックを解消する方法として,Home Proxy Cacheを提案し,それを制御するHome Proxy機構の実装を行なった.その評価結果から,Home Proxyによる分散共有メモリのおいて,高速な共有メモリアクセスの向上を可能とした.
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