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1998 年度 実績報告書

グラフ生成システムを用いた知識獲得手法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09780356
研究機関広島市立大学

研究代表者

内田 智之  広島市立大学, 情報科学部, 助教授 (70264934)

キーワードグラフ文法 / グラフ生成システム / 発見科学 / グラフ理論 / グラフ自動描画 / 論駁推論
研究概要

本年度は,以下の項目に重点をおいて研究を行った.
1. グラフ生成システムFormal Graph System(FGS)を用いた知識獲得システムKD-FGSの計算機への実装:
FGSを知識表現現としてもつ機械発見システムKD-FGSを提案し,そのプロトタイプを計算機上に実装した。KD-FGSは,FGSインタプリ夕と論駁推論アルゴリズムからなる知識発見システムであり,例としてグラフデータを受け取り,それらを説明するようなFGSプログラムを出力するものである。また,実際にグラフデータを与えた実験を行うことによりその有効性を示した。
2. ユークリッド空間上のグラフを対象としたグラフ生成システムの構築:
グラフを平面に埋め込む規則を付加したグラフ文法であるレイアウトグラフ文法を計算機上に実装し,その有効性を確認した。このレイアウトグラフ文法を元に,レイアウトグラフ文法よりグラフの生成能力の高いFGSをユークリッド空間上のグラフを扱えるように拡張したLayout Formal Graph System(LFGS)を定義し,そのインタプリ夕を開発した。現在,KD-FGSをもとに,ユークリッド空間上のデータを入力例とし,LFGSを知識表現言語として出力する知識発見システムの開発を行っている。
3. 推論機構に関する基礎研究:
FGSの論駁推論可能性について考察し,論駁推論可能であるFGSのサブクラスを見つけた。また,レイアウトグラフ文法の元となったグラフ文法である頂点制御グラフ文法(Node-1abel Controlled Graph Grammar)が論駁推論可能であることを示した。これにより,KD-FGSを,レイアウトグラフ文法およびLFGSプログラムを仮説として出力するシステムに拡張するための基礎的理論の構築を行った。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] T.Miyahara,T.Uchida et al.: "KD-FGS:A Knowledge Discovery System from Graph Data Using Formal Graph System" Proc.PAKDD99. 発表予定. (1999)

  • [文献書誌] T.Miyahara,T.Uchida et al.: "Refutable Inference of Formal Graph Systems and NLC Graph Grammars" 京都大学数理解析研究所講究録. 発表予定. (1999)

  • [文献書誌] O.Maruyama,T.Uchida,T.Shoudai and S.Miyano: "Toward Genomic Hypothesis Creator:View Designer for Discovery" Proc.DS98(LNAI1532). 105-116 (1998)

  • [文献書誌] O.Maruyama,T.Uchida,T.Shoudai and S.Miyano: "Genomic Hypothesis Creator:A Multi-Strategic View Creator for Sequences" Genome Informatics 1998. 334-335 (1998)

  • [文献書誌] 糸川裕子,内田智之,中村泰明: "レイアウトグラフ文法を用いたグラフ自動描画システム" 第41回自動制御連合講演会. 275-276 (1998)

  • [文献書誌] 坂村彰,大島弥生,古川亮,中村泰明,内田智之: "注視による複数移動物体の追跡" 第41回自動制御連合講演会. 347-348 (1998)

  • [文献書誌] 廣村達也,中村泰明,内田智之: "地図と複数画像をもとにした3次元ウォークスルー" 第41回自動制御連合講演会. 343-344 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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