研究概要 |
本年度は,以下の項目を行なった. ・全方位視覚センサHyperOmni Visionによる全方位画像から透視投影画像への実時間変換方法の確立 本年度は全方位視覚センサHyperOmni Visionからの実時間画像入力を可能にし,全方位画像から一部分を切り出し一般のカメラでとられたような画像(平面透視投影の画像)に変換するアルゴリズムを開発し,実時間処理を実現した.具体的には,画像を格子上に区切り格子点においてはソフトウェアにより正確に計算し,残りの点についてはハードウェアのテクスチャマッピング機能を用いることにより補間する方法を開発した.これにより実時間での透視投影画像変換を実現した. ・ヘッドマウントディスプレイによる任意方向画像の使用者への実時間提示法の開発 HyperOmni Visionから入力された全方位画像から一部を切り出し一般のカメラでとられたような画像(平面透視投影画像)に変換する方法を発展させ,利用者の頭部の移動に追従して実時間で見ている方向の画像をヘッドマウントディスプレイに提示する方法を開発した.具体的には,利用者がかぶるヘッドマウントディスプレイにとりつけた磁気センサにより利用者の頭部の方向を検出し,同時に全方位視覚センサHyperOmni Visionより全方位画像を計算機にとり込む.その後利用者の頭部の方向の画像を上の項目の方法により生成し計算機からヘッドマウントディスプレイに提示するシステムを構築した.
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