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1997 年度 実績報告書

人工衛星オーロラ電波観測による地球磁気圏の即時予報WWWサイトの構築

研究課題

研究課題/領域番号 09780422
研究機関愛媛大学

研究代表者

村田 健史  愛媛大学, 工学部, 講師 (20274342)

キーワード災害予知 / インターネット / オーロラ電波 / 人工衛星 / データ解析 / ウェーブレット変換 / GEOTAIL / AKRインデックス
研究概要

本研究は、人工衛星GEOTAILにより、準定常的に観測されているAKR(オーロラ帰路メーター波)のデータを利用し、磁気圏嵐の即時予報を行うものである。現在、Wavelet変換による自動検出に取り組んでいる。以下に、これまでの研究の実績についてまとめる。
まず、本研究では、GEOTAIL衛星により観測されたAKRのダイナミックスペクトルのデータより、まずAKRインデックスを作成する。これは、全空間に放射されるAKRの波動エネルギーに対応するものである。
過去の研究でAKRの発生(AKR onset)と磁気圏嵐とは密接な関係があるといわれている。AEインデックスは磁気圏嵐を表す一つの指数として用いられてきた。そこで本研究では、AEインデックスとAKRインデックスの両方で急激に増加する所を、検出すべき磁気圏嵐と仮定した。まず、AKRインデックスに対してDaubechiesウェーブレット変換を行い、磁気圏嵐の検出を行った。ウェーブレット変換を用いた理由は、周波数と時刻を同時に検出できるからである。ここで、ウェーブレット変換した後に得られるウェーブレット係数の変化の大きさとその位置を表している。したがって、ウェーブレット係数の値に注目し、1993年1月と3月の二ヵ月のAKRインデックスに対してDaubechiesウェーブレット変換を行い解析を行なった。本研究で仮定した磁気圏嵐に対して約75%の検出に成功した。しかし、AKRだけのonsetについても検出されている。これについては、現在のところ分かっていない。
現在は、GEOTAILから送られてきているQuick Look データを用い、かつ本研究で用いたDaubechiesウェーブレット変換を行ない、そしてAKRをリアルタイムで、かつ自動に検出するシステムを構築中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hashimoto, et al.: "Comparison of AKR Simultaneously Observed by the GEOTAIL and WIND Spacecraft" Geophys.Res.Lett.(印刷中). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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