• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

パルスパワーを用いた卓上型軟X線レーザの研究

研究課題

研究課題/領域番号 09780442
研究機関熊本大学

研究代表者

勝木 淳  熊本大学, 工学部, 助手 (80233758)

キーワードパルスパワー / 軟X線 / レーザ / キャピラリー放電 / 水コンデンサ / X線ダイオード / 電子衝突励起 / プラズマ
研究概要

直径〜1mmの細管(キャピラリー)を用いた放電励起型のx線レーザは,これまでの高出力パルスレーザを用いたものに比べて,装置の規模,コスト,およびエネルギー変換効率といった点で潜在的に優れており,科学技術の道具として普及されるために有利である.当研究室が所有するパルスパワー技術を背景に,キャピラリー放電によるX線レーザの可能性を様々な角度から調べることが本研究の目的である.
本年度は,以下の項目を実施した.
1)キャピラリー放電に最適な電源構成を検討
2)x線測定系の開発
キャピラリー放電の電源として,コンパクトな構成が可能な誘導型パルスパワー電源,および電源側のインピーダンスが大きく負荷に安定した電流が供給可能な容量型パルスパワー電源を用いた.誘導型電源で放電を駆使した場合,開放スイッチとして用いたプラズマオープニグスイッチ(POS)の開放時のインピーダンスが小さいために,負荷への電流転送が十分にできないことが判明した.開放時のPOSは磁気絶縁でインピーダンスが大きく保たれるが,100kA以下の電流では磁気絶縁が十分でないことによると考えられる.一方,水コンデンサを用いた容量型電源で駆動した場合,30kA,立ち上がり時間15nsの放電電流が達成され,パルス状(半値幅10ns)の極端紫外から軟X線領域の光が検出された.
X線の測定系として,相対強度測定のためのX線ダイオード,MCPを用いたX線カメラをすでに作製済みであり,波長同定のための結晶分光器を来年度作製する予定である.これらの測定器をキャピラリーから出力されるX線の評価に役立てる.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Tsuyoshi Sueda: "Behavior of capillary plasmas with different diameters" Jpn. J. Appl. Phys.36・4A. 2346-2350 (1997)

  • [文献書誌] Tsuyoshi Sueda: "Early phenomena of capillary dischanges in different ambient pressures" IEEE Trans. Magn.33・1. 334-339 (1997)

  • [文献書誌] Tsuyoshi Sueda: "Characterization of capillary plasmas with different diameters" Pro. 11th IEEE Pvlsed Power Conf., USA, 1997. 印刷中.

  • [文献書誌] Koichi Murayama: "Gas-puff z-pinch plasmas driven by induetive energy storage pulsed power geperator" Pro. 11th IEEE Pvlsed Power Conf., USA, 1997. 印刷中.

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi