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1997 年度 実績報告書

化学反応によるセレンの回収・再生法

研究課題

研究課題/領域番号 09780509
研究機関大阪大学

研究代表者

角井 伸次  大阪大学, 保全科学研究センター, 助手 (30252604)

キーワードセレン / テルル / アミン / 一酸化炭素 / 分離
研究概要

(1)セレン他の元素とからなる混合物の分離を目的に、アミンと一酸化炭素反応系における他の元素の反応挙動を解析した。
まず、テルルはアミンと一酸化炭素反応系で、かなり高温条件下(130℃)でも反応しないことが判明した。
次に、セレンにテルルを混合した場合について検討した。反応は常温、一酸化炭素加圧下で迅速に進行し、反応混合物を濾過、濾液を150℃程度に加熱することにより、高純度(99.999%)のセレンが高い回収率(約95%)で回収されることが明らかとなった。
また、用いるアミンにより、セレン、アミン、一酸化炭素から生成するアンモニウムカルバモセレノアートの分解温度は異なっており、ジエチルアミンでは86-89℃、ジプロピルアミンでは96-98℃、ジイソプロピルアミンでは57-59℃、ジブチルアミンでは93-95℃で激しく分解することが明らかとなった。
(2)反応条件について、詳細に検討した。その結果、
(i)反応溶媒はテトラヒドロフランやアセトニトリルが適していること、
(ii)一酸化炭素圧力については、常圧でも反応は進行するが、長時間を要する上、回収したセレンにテルルが0.1%程度混入するため、10〜20気圧が短時間の反応で良好な結果を与えること、
(iii)アミンについては、ジエチルアミン、ジプロピルアミン・ジブチルアミン等の2級アミンは良好な結果を与えたの対し、立体的に嵩高いアミン(ジイソプロピルアミン)は反応が非常に遅いこと、また1級アミンはアンモニウムカルバモセレノアートがアミノリシスを受けて尿素が生成すること、などが明らかとなった。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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