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1997 年度 実績報告書

染色体発現ベクター系を用いた胚幹細胞の分化を規定する遺伝子の検索

研究課題

研究課題/領域番号 09780655
研究機関大阪大学

研究代表者

丹羽 仁史  大阪大学, 医学部, 助手 (80253730)

キーワード胚幹細胞 / 分化 / 染色体外発現ベクター
研究概要

平成9年度に計画していた研究のうち、未分化細胞特異的に薬剤耐性遺伝子およびヘルペスチミジンキナーゼ(HSV-tk)を発現する細胞の樹立は完了した。この細胞(tkbsr1)は、ポリオーマlargeT抗原を発現するES細胞MG1.19に由来し、未分化特異的に活性を有するAyu-1プロモーターの制御下に、大腸菌由来ブラストサイジン耐性遺伝子(bsr)とHSV-tkを発現していて、ブラストサイジンによる選択では未分化状態の細胞だけが、gancyclovirによる選択では分化した細胞たけが生存可能となることを確認している。
一方、発現ライブラリーを作製するmRNAの調製材料として、未分化状態の維持に必要な転写因子Oct-3の下流遺伝子に着目することとし、テトラサイクリンで調節可能な外来性Oct-3遺伝子によってのみ未分化状態を維持されているES細胞ZHBTc4を樹立した。この細胞は、テトラサイクリン投入により速やかにOct-3の発現が抑制され、72時間以内に一斉に栄養外胚葉様細胞へと分化する。さらに、分化途上のこの細胞から調製したmRNAを用いて20万個のクローンからなる発現ライブラリー(平均insert長2kb)の構築を既に終えており、次年度早々にはこの発現スクリーニングに着手する予定である。
以上の実験の概要に関しては、平成9年12月に邦文総説にて発表しており、また一部は日本分子生物学会にて報告を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 丹羽仁史: "幹細胞とは何か-ES細胞を用いたアプローチ-" 細胞工学. 16・12. 1744-1751 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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