1.6B4プロテオグリカン(6B4PG)とL1の結合ドメインの解析 6B4PGあるいはL1のcDNAを含むプラスミドを鋳型にしてin vitro転写および翻訳反応を利用して6B4PGのコアタンパク質部分およびL1タンパク質を合成することを試みたが、いずれの場合も全長に相当するタンパク質を合成することは出来なかった。現在、ヒスチジンtagを付加した6B4PGあるいはL1タンパク質の発現ベクターの構築および大腸菌での発現系の確立を試みている。 2.細胞塊形成を利用したL1と6B4PGとの結合および結合阻害実験 L1および6B4PG遺伝子をDNAトランスフェクション法により強制発現させた培養細胞(L細胞由来)を作製した。現在、これらの細胞を共培養した場合にそれぞれの細胞が接着したヘテロな細胞塊が形成されるか否かについて検討中である。 3.マウス全胚培養系の確立 胎生10日のマウス胎仔を酸素/二酸化炭素(95%:5%)の条件下、2日間、回転培養した。その結果、ほぼ正常に中脳胞が発達している様子をニッスル染色により確認している。現在、DAニューロンの移動が正常に起きているかどうかをマーカーであるチロシン水酸化酵素に対する抗体を用いた免疫組織化学染色により検討中である。
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