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1997 年度 実績報告書

サル視覚誘導性腕運動における運動軌道の脳内生成機構

研究課題

研究課題/領域番号 09780773
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

宮下 英三  岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (00182014)

キーワード運動制御 / 視覚・運動座標変換 / 一次運動野 / 運動前野
研究概要

本年度は、視覚誘導性腕運動における運動軌道の脳内生成機構を解析するための運動課題をサルに習得させることに主眼をおいた。2頭のサルに次のような2種類の視覚誘導性腕運動課題を習得させることに成功し、さらに1頭のサルも現在訓練中である。また、運動課題を習得した1頭のサルから課題遂行中の腕運動に関連した神経細胞活動を記録することに成功し、現在解析中である。来年度はこのような神経細胞の例数を増やし、解析結果を国際学会等で発表する予定である。
[運動課題1]水平面上で約30×30cmの範囲でハンドルを自由に動かすことができるマニピュランダムを用いる。このマニピュランダムのハンドルの位置をディジタイザを用いてカ-ソルとしてコンピューターディスプレイ上に表示させる。ディスプレイ中央に視度約3度の円形の視標が提示され、サルはこの視標内に1秒間カ-ソルを保持するようにハンドルを操作しなければならない。次に、この中央の視標が消えた後、同一のディスプレイ上の半径約10cmの円周上8点の内1点に視度約3度の円形の視標が提示され、サルは視標提示後1.5秒以内にカ-ソルを視標に合わせなければならない。各位地の視標に対して、90%以上の試行で成功するようになった時点をもってこの運動課題を習得したとみなす。
[運動課題2]運動課題1と同じ内容の運動課題であるが、ハンドルの位置をカ-ソルとして表示する際にコンピュータ内部で時計方向へ45°の回転座標変換を行う。例えば、カ-ソルを真上に動かすためには運動課題1ではハンドルを奥に動かさなくてはならないのが運動課題2ではハンドルを斜め左奥に動かさなければならなくなる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 宮下英三: "一次運動野による手の運動制御" 神経研究の進歩. 42・1. 68-77 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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