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1998 年度 実績報告書

筋疾患マウスのM-CK遺伝子発現の解析と疾患遺伝子のマッピングに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09780779
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

坪田 裕司  和歌山県立医科大学, 医学部・第二生理学教室, 助手 (50197761)

キーワード筋小胞体 / クレアチンキナーゼ / 疾患モデル動物 / 蛋白欠損 / 筋疾患 / CKM鎖 / dystal myopathy
研究概要

本研究では、dystal myopathy、筋緊張性dystrophy及びカルニチン欠損症型筋萎縮症の疾患モデル動物であるB6CBA/J-cro系統マウスを用いて、これまでの研究によりcroマウスで欠損する蛋白について、アミノ酸配列の解析結果と特異抗体を用いた解析結果からこの蛋白が筋小胞体結合CKM鎖である可能性が強く示唆されているので、この点をさらに追求し、筋疾患発症機序及び、正常筋における筋小胞体結合型CKの生理学的意義について考察するために以下の実験を行ない成果を得た。
材料に本講座で系統維持されているB6CBA/J-cro系統、および市販ICR系統マウスを用いた。市販キットのプロトコルを改良してマウス筋、肝組織からmRNAを精製した。ヒトでの既報を参考にセンスプライマー及びアンチセンスプライマーを設計し、DDBJのDNAデータベースにて検索、また各種プライマー評価ソフトにより検討した後に決定し使用した。精製したmRNAを用いて既報を参考にRT-PCR条件を検討し、PCR増幅産物をアガロースゲル電気泳動で確認した後、dye terminator法により全塩基配列を決定した。その結果cro系統は同義置換を1カ所示したが翻訳産物に差はない物と考えられた。また、肝試料からはPCR産物は得られなかった。これらの結果と、生化学的に検討した筋CK活性の変動データ等を考察し、今後筋小胞体微小環境に置けるCKM遺伝子発現の解析を、遺伝子調節領域の解析と供に進める必用が認められた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 坪田裕司: "筋疾患モデルマウスB6CBA/J-croのCreatine Kinase遺伝子" 第15回日本疾患モデル学会総会講演要旨集. 69 (1998)

  • [文献書誌] Tsubota,Y.: "Some aspects of creatine kinase gene product in the B6CBA/J-cro mouse,a muscle disease mutant." Japanese Journal of Physiolosy. 48. S93 (1998)

  • [文献書誌] Owada-Makabe,K.: "Developmental arrest points in scid mutant and RAG-2-/-mice and a novel in vivo reporter assay using rsGFP." Japanese Journal of Physiolosy. 48. S26 (1998)

  • [文献書誌] Tsubota,Y.: "Profiles of serum lipids of a new spontaneously epileptic mutant rat." Japanese Journal of Physiolosy. 47. S222 (1997)

  • [文献書誌] Owada-Makabe,K.: "Different developmental arrest points in scid mutant and RAG-2-/- mice." Japanese Journal of Physiolosy. 47. S47 (1997)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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