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1997 年度 実績報告書

ヘリコバクターピロリ菌の無菌マウス胃内定着系を用いた薬効評価システムの確立

研究課題

研究課題/領域番号 09780781
研究機関(財)実験動物中央研究所

研究代表者

後藤 一雄  財団法人実験動物中央研究所, 動物医学研究室, 研究員 (00205593)

キーワードHelicobacter / mouse / strain
研究概要

H.pylori感受性系統を見つけ出すことを目的として、C57BL/6J,BALB/cA,C3H/HeNおよびDBA/2N(いずれも無菌マウス)にH.pylori(TK1029 strain;vac A+,cag A+)1×10^7CFUを3日間連続経口感染させ、感染後1,3および9週目に血液、胃を採材し、1)抵抗、2)胃内菌数変化、3)胃の組織学的変化、4)胃内サイトカイン mRNAの発現を調べた。
1)すべての系統において3週目より抗体の上昇が見られた。
2)胃ホモジネートの培養ではコロニーは検出されなかった。
3)C57BL/6JおよびBALB/cAマウスでは9週目で軽度な胃炎が見られたが、C3H/HeNおよびDBA/2Nマウスでは病変は観察されなかった。
4)C57BL/6JおよびBALB/cAマウスでは9週目でIFN-γ、IL-6およびIL-10mRNA 発現がコントロールと比べ高い傾向があった。
今回の抗体検索の結果からいずれの系統も本菌に感染しうることが確かめられたが、組織学的検索の結果からC57BL/6JおよびBALB/cAマウスが本菌のヒト感染モデルとして適当であると考えられた。しかし、いずれの系統も胃の培養でコロニーが観察されておらず、以前の我々がH.pylori(No.130株)を用いて行った結果と異なっていることから今後、他の菌株を用いて再度実験する必要性があると思われた。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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