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1998 年度 実績報告書

核医学心筋画像と冠動脈造影像の3次元複合表示および解析システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 09780821
研究機関京都大学

研究代表者

杉本 直三  京都大学, 情報学研究科, 助教授 (20196752)

キーワード医用画像処理 / 心臓イメージング / 3次元画像 / 画像の重ね合わせ / 核医学 / 心血管造影像
研究概要

昨年までは、高価なグラフィックワークステーションやビジュアリゼーションソフトウェアを用いて重ね合わせ及び複合表示システムの試作を行って来た。今年度はこれまで開発して来たシステムの使用経験を積み、有効性を確認すると共に、臨床への応用を念頭にPC上でのシステムの実現を試みた。以下具体的に記す。
1. PC上で重ね合わせ及び複合表示システムの試作を行った。この際、臨床で使用することを想走して、安価なシステムを構築するために、フリーソフトウェアを中心とした構成を検討した。実際にはPC-AT互換機上に構築したPC-UNIX(GNU/Linux)+XFree86+MesaGL(OpenGL)という環境を用いた。同システム上で、3次元表示のハードウェアアクセラレーションが可能であることも確認した。また、OpenGLを用いたことにより簡単に他のプラットフォームへの移植が可能であると考えられた。実際、医師の間で評判の高い、マッキトッシュ上でのシステム試作も開始した。
2. 先のシステムに、SPECTやPETからのディジタルデータ転送が可能であることを確認した。
3. 昨年度以来開発を続けて来た、ブルズアイマップ上での重ね合わせ表示が臨床上有用であることが確認できた。このため、ブルズアイマップ上での重ね合わせを簡単に実現するための、半自動重ね合わせプログラムとユーザインターフェイスを上記システム上に試作し、アルゴリズムとシステムの有効性を確認した。
4. 重ね合わせを簡単に実現するためには、造影像上で冠動脈像の抽出が行われていることが望ましい。冠動脈の抽出のために、モルフォロジーフィルタを用いる方法を検討し、有効性を確認した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 石田良雄: "心筋核医学画像と冠動脈造影像の3D複合画像表示" 第46回 日本心臓病学会学術集抄録集. 35,S1. (1998)

  • [文献書誌] Y.Qian: "Automatic Extraction fo Coronary Artery Tree on coronary Angiograms by Morphological Operators" Computers in Cardiology. 25,314. 765-768 (1998)

  • [文献書誌] 原口亮: "核医学心筋画像と冠動脈像のBull's Eye Map 上での重ね合わせと表示" 電子情報通信学会技術研究報告. 98,314. 49-54 (1998)

  • [文献書誌] 原口亮: "ブルズアイ表示心筋SPECT画像と冠動脈像の重ね合わせと表示" 第42回自動制御連合講演会前刷. 395-396 (1998)

  • [文献書誌] N.Sugimoto: "Registration and Super-imposition of a Coronary Arterial Tree onto a Bull's eye Map of a Myocardial SPECT" SPIE,Medical Imaging 1999. 印刷中. (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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