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1998 年度 実績報告書

エレークレセプター欠失マウスによるリンパ球の分化・増殖機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09836005
研究機関京都大学

研究代表者

生田 宏一  京都大学, 医学研究科, 助教授 (90193177)

キーワードサイトカインレセプター / Bcl-2 / γδT細胞 / トランスジェニックマウス
研究概要

Bcl-2トランスジーン導入によりIL-7R欠失マウスではαβT細胞の分化が回復するが、γδT細胞とB細胞の分化は回復しない。本年度は、IL-7R欠失マウスにTCRγδトランスジーンとBcl-2トランスジーンを導入し、γδT細胞の分化が回復するかどうかを解析した。また、Vγ3/Vδ1TCRトランスジーンをIL-2Rβ欠失マウスに導入し、γδT細胞の皮膚への分布を解析した。
1. TCRγδ、Bcl-2トランスジーンを導入したIL-7R欠失マウスの解析
TCRγδTg+・IL-7R-/-とH-2K-Bcl-2 Tg+・IL-7R+/-マウスを交配し、TCRγδTg+・H-2K-Bcl-2Tg+・IL-7R-/-マウスを得た。マウスの胸腺、脾臓、小腸より細胞を回収し、CD4、CD8、CD3、TCRαβ、TCRγδ、Vγ3、Vγ2、CD69、CD24(HSA)等に対する抗体で染色し、T細胞の各分化段階において細胞が回復しているかどうかをFACSを用いて解析した。その結果、Bcl-2トランスジーンが導入されても胸腺や脾臓におけるγδT細胞はほとんど増加しなかった。この結果は、IL-7RからのシグナルがγδT細胞の細胞増殖にも関与していることを示している。
2. Vγ3Vδ1TCRトランスジーンを導入したIL-2Rβ欠失マウスの解析
Vγ3Vδ1TCRトランスジェニックマウスをIL-2Rβ+/-マウスに戻し交配し、Vγ3Vδ1TCR Tg+・IL-2Rβ-/-マウスを得た。胸腺と皮膚より細胞を回収し、γδT細胞の存在をFACSにて検出した。その結果、Vγ3Vδ1TCR Tg+・IL-2Rβ-/-マウスは胸腺ではコントロールマケスと変りがないが、皮膚ではVγ3+T細胞がまったく見られなくなっていた。この結果は、皮膚においてはIL-15などのようなIL-2Rβ鎖を介するシグナルがγδT細胞の生存に重要であることを示している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Adachi,S.: "Essential role of IL-7 receptor α in the formation of Peyer's patch anlage." International Immunology. 10. 1-6 (1998)

  • [文献書誌] Ishii,S.: "Impaired anaphylactic responses with intact sousitirity to endotoxin in mice lacking a platelet-activating factor receptor." Journal of Experimental Medicine. 187. 1779-1788 (1998)

  • [文献書誌] Kodaira,Y.: "Antigen-drived clonal accumulation of peritoned γδT cells in vivo." Immundogical Inrestigations. (in press).

  • [文献書誌] Sakiyama,T.: "Requirement of interleukin-s for induction of autoimmune hemolytic aremio in the anti-red blood cell automntibody trousgenic mice." International Immunology. (in press).

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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