研究概要 |
これまでの我々の得られたPax-5遺伝子の機能についての知見をin vivoで確認し、更にB細胞の機能、特に抗体産生と、細胞増殖についての役割をさぐるため、1、Pax-5遺伝子の発現制御機構を解明するためその構造解析と、B細胞の後期・終末分化において、その生理的発現停止が起きない、2、トランスジェニックマウスを作成した。 1、構造解析 (1)Pax-5遺伝子の5'の制御領域,Exon1aの上流約2Kbの遺伝子配列を決定した。 (2)この領域にはB細胞特異的なPax-5の発現を制御する配列は存在しないことを発見した。 (3)転写開始点より下流の配列の中にPax-5のB細胞特異的発現制御部位を見いだした。 (4)Pax-5/BSAP遺伝子の発現制御因子の解析を行った。 2、BSAPトランスジェニックマウスの作成 BSAPを強制発現する、マウスを13系統統作成し、そのうちのある系統のマウスで、産生するイミュノグロブリンのアイソタイプに特徴を示すものが存在した。
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