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1998 年度 実績報告書

脳波の周波数ゆらぎの計測・解析による衣服の快適性・感性の評価

研究課題

研究課題/領域番号 09838006
研究機関宇都宮大学

研究代表者

清水 裕子  宇都宮大学, 教育学部, 教授 (30143184)

研究分担者 上田 伸男  宇都宮大学, 教育学部, 助教授 (60118370)
キーワードα波 / パワースペクトル / 圧迫感 / 快適感 / FFT
研究概要

快適性・感性評価のために、衣服着用等により生理的に不快な状態と快適な状態を作り、各々脳波の測定する。本年度は、人体を圧迫する衣服について、脳波の計測データを収集し、これらの測定条件を検討するとともに、解析方法を検討した。
測定は以下の内容について行った。
人体の圧迫する衣服に関しては、昨年度は、素材の異なる2種類(ハードタイプ、ソフトタイプ)のガードルを用い、サイズが合ったものと、ワンサイズ小さいものの合計4種類のガードル着用による快適感・覚醒感・圧迫感の調査と脳波の測定を行ったが、ガードル自体、普段用いられているものであり,不快感は大きくなかったため、有意な結果が得られたとはいい難い状態であった。そこで、本年度には、普通の衣生活において与えられるより大きな圧迫感を幅広の伸縮性のベルトにより加えて、不快感・覚醒感・圧迫感とα波の関係について検討した。
その結果、快適感・圧迫感については、閉眼時において、圧迫を加える前よりも加えた後の方が快適感の減少、圧迫感の増加が見られ、さらに圧迫を解除することにより、快適感の増加、圧迫感の減少が見られた。覚醒感は、圧迫を加える前よりも加えた後の方が増加した。
さらに圧迫を解除することにより、覚醒感は 減少が見られず、圧迫によって得られた覚醒感が持続した。α波のパワーの全周波数領域の脳波のパワーに対する比は、閉眼時において、圧迫を加える前よりも加えた後の方が減少し、圧迫による不快感や覚醒感の増大の影響が見られる。また、圧迫を解除することによる増加は大きくなかったため、圧迫によるストレスの影響が残存している可能性がある。
なお、さらに解析方法を検討中である。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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