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1999 年度 実績報告書

音響心理の定量的計測を目標とした心理モデルの構築と実験的検討

研究課題

研究課題/領域番号 09838024
研究機関島根大学

研究代表者

加藤 裕一  島根大学, 総合理工学部, 教授 (10161126)

研究分担者 山根 智  鹿児島大学, 工学部, 助教授 (70263506)
キーワードファジィネス / ランダムネス / 心理的雑音 / ファジィ効果 / 帰属度関数 / 系列範ちゅう法 / 文脈効果
研究概要

一昨年度までで,ファジィ系列範ちゅう法に基づく心理的印象の測定システムを整備し た。具体的には,カテゴリー化した7つの印象 FX_i(i=1:非常に静か,i=2 かなり静か:,i=3:やや静か,i=4:どちらでもない,i=5:やや騒々しい,i=6:かなり騒々しい,i=7:非常に騒々しい)を割り当てた押しボタン方式により,呈示音に対する印象を計測するシステムである。
本年度はこのシステムを利用して,従来から知られている呈示音域の変更により現れる文脈効果を定量的に計測する実験を行った。具体的には,1)変動域を変更して呈示する実験と,2)変動域の振幅を変えて呈示する実験である。1)2)の実験から "呈示音は,静かさを基準として軽々しい"の命題の真理値が夫々"0", "0.5", "1"に対応するデシベル値に明確な移動が即ち文脈効果が見られた。このように定量的に文脈効果を把握した研究は従来無く,我々の提案している"ファジィ系列範ちゅう法"の有効性を確認した。更に,この移動に飽和現象も見られ,文脈効果が生起する領域の存在が次第に明らかになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 佐伯徹郎、山口静馬、加藤裕一: "音声聴取時の無意味ランダム雑音に対する心理的応答の文脈効果"日本音響学会誌. 56・3(掲載予定). (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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