研究概要 |
感性工学に関するデータベースを用いて、距離的に離れたデザイナ-が感性商品を設計するという,協調作業を感性工学設計に結びつけて効果的でユーザに適した商品を創造する情報システム構築が本研究の目的である。 予定した研究のなかで,以下のことが完了した。 1 アールの感性工学的研究 これはアール(Roundness)をどの程度つけると,商品の感性がどのように変化するかのデータベースのことであるが,これについては学生実験を中心に多変量解析をもちいて,解析が完了した。 2 黄金比の感性工学的研究 これは3次元図形のタテ・ヨコ・高さのX・Y・Z軸の比率を変化させることが,商品の感性にどのような作用を与えるかの研究であり,これについても学生実験を中心に多変量解析を行い,大変興味のある結果が得られた。この2点は今後コンピュータシステムのデータベースとして構築される予定である。 3 協調作業システム開発 グループワークができるために,同一画面上で(1)相手の作業状況(2)感性データベースの検索(3)自分のアイデアによる描画作業 が同時にできることが必須条件である。このために現在Java Script上と,CGIシステム上で実行することの2種類について検討中であり,いずれも動くことは確かめられている。 今後は他にもいくつかの課題があり,これらの解決しながらブループワークが可能となるシステムを構築する予定である。
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