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1997 年度 実績報告書

日本列島に生息するニホンジカの起源と種分化過程の解明

研究課題

研究課題/領域番号 09839002
研究種目

基盤研究(C)

研究機関北海道大学

研究代表者

大泰司 紀之  北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 教授 (50001532)

研究分担者 増田 隆一  北海道大学, 理学部, 助手 (80192748)
玉手 英利  石巻専修大学, 理工学部, 助教授 (90163675)
キーワードニホンジカ / Cervus nippon / 形態計測 / 遺伝子分析 / ミトコンドリアDNA / 動物処理 / 亜種分化 / ネオテニ-
研究概要

ニホンジカ(Cervus nippon)は、ロシア沿海州から中国南東部・ベトナムにかけての大陸と、台湾および日本列島に広く分布する(していた)。このうち日本列島産の下記亜種(地域個体群)について、角と頭骨および各体側値に関する形態計測の分析を進めた。また、筋肉・毛根・歯髄から得られた遺伝子試料について、遺伝子増幅法により進化速度の速いミトコンドリアDNA各遺伝子領域の部分塩基配列の決定を進めた。
日本列島産ニホンジカは、(1)エゾシカ(北海道)、(2)ホンシュウジカ(本州)(2)'ツシマジカ(対馬)、(3)キュウシュウジカ(九州・四国)、(4)マゲジカ(馬毛島・種子島)、(5)ヤクシカ(屋久島)(6)ケラマジカ(慶良間諸島)の6亜種(7地域個体群)に分けられている。本年度得られた結果については現在分析途中であるが、これまで得られた形態計測による結果からは、(1)から(6)にかけて順に小形となり、形が小さくなるほか、角の枝数の減少などのネオテニック(幼形化)な変化がみられた。一方遺伝子分析によると、(2)ホンシュウジカが中国地方以北東および同以南西とで遺伝的に異なっていた。その結果、ニホンジカは上記(1)と(2)の中国以北東の北方グループ、およびその他の(2)と(2)'、(3)、(4)、(5)、(6)のグループに遺伝的に2大別されることが判った。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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