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1997 年度 実績報告書

反復配列を用いたオオサンショウウオ科の3種の系統関係と種内変異

研究課題

研究課題/領域番号 09839035
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東邦大学

研究代表者

河野 晴一  東邦大学, 理学部, 教授 (70057644)

研究分担者 久保田 宗一郎  東邦大学, 理学部, 助手 (30277347)
キーワードオオサンショウウオ / チュウゴクオオサンショウウオ / アメリカオオサンショウウオ / 反復配列 / 系統関係 / 種内変異 / Hin dIII / 塩基配列
研究概要

現存するオオサンショウウオ科(Cryptobranchidae)Andrias属のオオサンショウウオ(Andrias japonicus)、チュウゴクオオサンショウウオ(A.davidianus)、とCryptobranchus属のアメリカオオサンショウウオ(Cryptobranchus alleganiensis)の系統関係をゲノムDNAの反復配列を用いて再検討すべく、A.japonicus5個体、A.davidianus2個体、C.alleganiensis1個体の、計8個体からDNAを抽出・精製し、多数の制限酵素で処理後、電気泳動、サザンブロットハイブリダイゼーション等を行った。共通した反復配列が存在するかどうかを指標として検討した結果、3種間の関係は従来の分類と同様に、A.japonicusとA.davidianusがより近縁であることが示唆された。
次に、3種に共通して存在する約130bpのHin dIII断片をクローニングし、塩基配列の決定を行った。全79配列を比較解析処理し、近隣接合法等の系統樹の作成を試みたが、C.alleganiensisの配列以外はクラスターを形成しなかった。A.davidianus2個体が1つのグループを形成できず、また、A.japonicusの各個体間の位置関係も用いた系統樹ごとに異なっていた。今回用いた配列は3種間で保存されていることから、3種が分化する前から存在したと考えられる。しかし、その後種分化が生じた後も種の独自性を生まなかったことは、種分化後の増幅や協調がほとんど無かったことを示唆している。
次年度は、他の反復配列である5SrDNAの解析を行い、種間並びにA.japonicusの各地域間における系統関係の検討をおこなう。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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