研究課題
本年度に実施したのは次の3つの課題である。それぞれの課題と現時点での進捗状況は以下に示すとおりである。(1)慣用句の認知に関する基礎資料の収集:健常成人が慣用句を字義通りとらえることがどの程度あるのかを知るために調査票を作成し、慣用句の特別な意味を聞く、慣用句を使って短文を書く、文中の空欄に適切な慣用句を選択し記入させる、の3種からなる調査票を18歳から20歳までの206名に実施した。この資料の分析は現在実施中である。(2)プロソディ認知能力診断検査の作成:多義的な文を、positive、negative、neutralの3種の感情で読み上げた聴覚刺激を作成し、情動の判定を22名の片側脳損傷患者(右13名、左9名)とl24名の健常成人(20〜70歳)に実施した。この結果の分析は終えている。(3)間接的表現の認知能力診断検査の作成:間接的表現を適切にとらえることができるかを4コマ漫画で判定する検査を作成し、22名の片側脳損傷患者(右13名、左9名)と9名の健常老人に実施した。この結果の分析についてもおおむね終えている。
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