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1997 年度 実績報告書

聴覚におけるストループ効果の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09871019
研究機関京都市立芸術大学

研究代表者

大串 健吾  京都市立芸術大学, 音楽学部, 教授 (00203745)

キーワードストループ効果 / 絶対音感 / 反応時間
研究概要

ストループ効果とは、色と文字の意味が一致していないカラーワードに対して、被験者に色の反応を求めたとき、色と文字の認知的葛藤により、反応時間が増大するという興味ある効果である。これまでに、ストループ効果は視覚の分野だけで研究されており、聴覚の分野ではこの効果に対応する現象は見い出されていない。この研究においては、聴覚の分野でストループ効果と対応させることができる研究として、色と文字の意味に対して、絶対音感保有社の知覚する音高(音名)と発声の意味を対応させた。ここで、音名と発声の意味の認知的葛藤があれば反応時間は増大し、なければ反応時間は音名と発声の意味が一致する場合と同じになることが予想される。
今年度は、まずパソコンと音編集ソフトを用いて、音声刺激の録音編集システムおよび反応時間測定システムを構成した。音声刺激としては、男性歌手に1オクターブ内のド音からシ音までの7音をそれぞれ、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、という発音で発声してもらった。これらの49音をランダムな順序に編集し、さまざまな程度の絶対音感を有する被験者に聴取させ、できるだけ早くその音名を答えさせ、反応時間を測定した。その結果、一般的には音名と発声の意味の認知的葛藤があり、かなりの聴覚的ストループ効果が認められた。しかし、個人差がかなりあり、とくに絶対音感能力の大小が結果に大きな影響を与えた。現在、被験者の人数と種別(絶対音感能力の大小)を増やして実験を行っている。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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