研究概要 |
1,予備的調査(文献調査)の段階 (1),学校カウンセラ-や学校臨床心理士が国内外で行った前思春期・思春期生徒を対象とする予防的カウンセリング・心理教育の実践報告と関連文献の資料収集を行った。 (2),その中から、今回の研究に役立ちそうなもの(とりわけ小集団活動とアサーションの概念を備えているもの)を参考資料として、自己表現という角度から検討・体系化した。 2,試行的プログラム作成の段階 (1),先に行われた検討と、従来成人用として体系化されたアサーション・トレーニングの構成をもとに、小学4、5、6年生を対象としたアサーション・ワークのプログラムを 「授業案に即した形態で」「教師が行うワークとして」「小集団活動を中心に据えたプログラムとして」試験的に作成した。 (2),作成したプログラムを、公立小学校2校計3クラスの協力を得てそれぞれ数時間分、実際の授業として実施した。 3,試験的プログラムから、本実験用のプログラム作成の段階 (3),実施した授業のビデオテープ、および授業に関する生徒の感想・振り返りと教師集団からの感想・意見を参考に、試行的プログラムの修正を行う。そしてその傍ら、効果測定のためのテストバッテリ-を選択している段階である。
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