研究概要 |
**1997年度からスタートした萌芽的研究である。97年、98年度には以下の手順で研究が進められた。 1,予備調査(先行研究・文献研究)の段階・・開発的カウンセリング全般に関連する国内外の文献と実践報告を集めた 2,試行的プログラムの試行・検討の段階・・・1で集めた資料を自己表現の観点から検討・体系化し、試行的プログラムを作成した。3クラスにて実施、教師や生徒の反応、効果を記述した。 3,本実験用のプログラムの作成・・・・・2、の検討を踏まえて、「担任教師」が「学級」の「子ども同士のやりとりを引き出す」目的で行う、本実験用のプログラムを作成した。 **1999年度は、上述の1〜3の成果を踏まえて、以下のことを課題とした。 4,本実験用のプログラムを実施する段階・・・公立小学校4校,5,6年生の各クラスの協力を得て、ホームルーム・活・道徳などの時間を利用して本実験用のプログラムを実施した。それぞれの授業をテープに収録し、生徒の行動や反応を振り返り、感想、担任教師による報告をもとに、自己評価という観点からプログラムの効果について検討した。その結果、最終的には「アサーション(自己表現)とは何かを知る」「相手の話を聞く」「アサーションを磨くために」などを目的とした5種類のワークからなる計13時間分の授業案が開発された。 **作成した授業案の全容は、実施者である教師を対象とした解説書をつけ「子どものためのアサーション(自己表現)ループワーク――自分も相手も大切にする学級づくり」のタイトルで図書にまとめた。(日本・精神技術研究所発行)
|