1、研究の方向性 本研究は学校を中心とした子どもをとりまく状況における、種々の問題の噴出に対して、地域におけるネットワーキングが有効な機能を果たせるのではないか、という仮説を実践的に検証しようとするものである。 2、本年度の研究計画 具体的には理論的基盤として、ソーシャルワークの視点から子どもと学校を見ること、つまりスクール・ソーシャルワークの理論と技法を用いている。つまり、学校内に拠点を持つスクール・カウンセラ-の活動と異なり、学校外を拠点として活動するスクール・ソーシャルワーカーの実現が一つの目標となる。 本年度は、(1)地域のマンパワーの結集、(2)地域の相談窓口等の情報収集、(3)地域におけるSSW機能の実現可能性の調査等を中心として研究をおこなった。 3、本年度の研究実績 (1)神奈川県西部地域(伊勢原市を中心として)におけるマンパワーの結集のため、「SSW研究会」を組織し、情報・知識の交換等をおこなっている。(2)上記SSW研究会において相談窓口に関する種々のパンフレット、チラシ、ポスターなどの情報を収集し整理している。(3)神奈川県西部地域において、親、教師、民生児童委員、相談所職員などを対象とした意識調査をおこなった。 4、今後の展開 本年度の研究内容を整理し分析・考察を加え、研究目的の実現へ向けて具体的なネットワーキングの活用プログラムの作成をめざす。
|