1 教員の職能発達の促進要因に関する聞き取り調査の実施 教員に必要とされる資質能力の具体的な内容と形成過程、勤務校特性・教員の個人特性・職能発達の相関関係などを解明する調査票を開発するために、高校教員30名、中学校教員30名、小学校教員60名に聞き取り調査を実施した。 2 教員の職能発達に関する調査票の開発 教員一般にとって重要な資質・力量、回答者にとって最重要と考えられる資質・力量とその発達傾向類型、比較的変化に富んでいる発達力量の変化過程と勤務校歴の相関程度、資質・力量の変化に最も大きい影響を及ぼした契機・場面・力量項目・支援内容などについて記入・記述してもらうための調査票を作成した。 3 教員の職能発達に関する調査の実施と結果の分析 2の調査票にもとづいて調査を実施し、その分析に着手している。調査内容と記入内容が複雑で精緻を要するために、回答に1時間30分位かかるので、この要件に対応できる調査対象者を限定せざるを得ず、300名にとどまった。現在、手作業で、属性とのクロス集計を含めて、教職生活30年前後に及ぶ各回答者の職能発達過程を分析している。
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