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1998 年度 実績報告書

非日本語話者に対する災害時の緊急言語情報の与え方に関する調査・研究

研究課題

研究課題/領域番号 09871066
研究機関弘前大学

研究代表者

佐藤 和之  弘前大学, 人文学部, 教授 (40133912)

キーワードEasy Japanese / やさしい日本語 / 日本語 / 外国語 / 外国人 / 地震 / 災害情報 / 国際化
研究概要

日本の国際化に伴って増え続ける外国人居住者。日本語を十分に理解できない人々に災害時の情報はどう伝えられるべきかの調査・研究を課題としている。
平成10年度は、前年度に引き続き、阪神・淡路大震災でラジオから流された情報の種類分けと外国人被災者からの聞き取り調査を行った。外国人を多く抱える自治体では、日本語放送と同内容の英語放送を、外国人のために防災無線などで流すようにするなどの工夫をしていたが、複数のことばでの情報案内には限度があること、また、少数言語を話す者たちはどうしても情報弱者となってしまうことが明らかとなった。
そこで、日本語に不慣れな外国人には、緊急性の高い情報を、災害発生の初期に提供できる言語的方法を考案すべきことが見えてきた。災害時用の外国人のための日本語(Easy Japane se)は、簡単な日本語での日常会話ができる程度(初級後半〜中級前半程度)の外国人を対象としている。
Easy Japaneseを、簡単な日常会話ができる程度の外国人は、
1. どの程度理解できるか
2. 普通のNHKのニュースにくらべて、理解度は高まるかどうか
を調べたところ、非常に有効であることが実証された。Easy Japaneseは、災害が起きたときのラジオや有線放送、テレビのテロップ、掲示物などで使われるべきであり、とても伝達率の高い情報伝達手段であること、また、日本語に不慣れな外国人だけでなく、災害で判断能力が低下している日本人や、お年寄り、聴覚障害者、子供といった災害弱者にとっても有効な情報伝達手段であることが明らかとなりつつある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 佐藤和之: "震災時に外国人に伝えるべき情報とそのことば" 国際社会における日本語についての総合的研究,研究論文集1. 1. 1-9 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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