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1998 年度 実績報告書

生態系に着目した環境管理およびそれに対応する行政組織のありかた

研究課題

研究課題/領域番号 09872005
研究機関北海道大学

研究代表者

畠山 武道  北海道大学, 法学部, 教授 (40062666)

キーワード生態系管理 / 省庁間協議 / 絶滅種再導入 / 鳥獣保護法 / 種の保存法
研究概要

1. 今年度は、まず環境影響評価制度を取りあげ、その中に生態系的な視点を組み入れる方法を検討した。生態系・生物多様性保護は、最近の環境基本法・環境基本条例にの中に明記され、環境影響評価における評価項目とされている。しかし、これまでなされた生態系のアセスメントは、オオワシ等の代表的な種に対する影響をもって生態系への影響と推論するなど、きわめて大ざっぱなものであった。今後、さらに生態系リスクの視点を取り入れ、リスク管理と環境影響評価との統合の可能性を検討したい。またより早い段階における生態系への影響を考慮する手法としての戦略アセスメントに注目し検討作業を進めた。
2. 日本では、カモシカ、エゾシカの被害が急増し、個体数コントロールと鳥獣保護法改正が具体的日程に上がっている。そこで、シカコントロール、生態系復元の手段として合衆国で実施されたオオカミの導入に着目し、意義、手続、アセスメントの内容などを検討した。オオカミ導入に伴う家畜被害の補償については民間団体による基金が設けられたおりやや状況が異なるが、補償額の算定等に関して有益な示唆を得ることができた。また、合衆国では、サケ、在来種、絶滅種の復活が大きな課題とされており、生態系管理の観点から重要な課題を提供している。これらの問題にも視野を拡大し、資料収集に努めた。
3. これまでの研究の中間総括と成果の公表を、共同報告「生態系管理の現状と課題」(98年度環境法政策学会、明海大学、6月27日)において行った。今年度も、単独報告「アメリカにおける自然保護の動向」(99年度環境法政策学会、福岡大学、6月19日)において行う予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 畠山武道: "環境影響評価と都市計画" 判例タイムズ. 962号. 37-41 (1998)

  • [文献書誌] 畠山武道: "アメリカ合衆国の環境法の動向" ジュリスト増刊・特集環境展望. 280-285 (1999)

  • [文献書誌] 畠山武道: "学界回顧・環境法" 法律時報. 70巻13号. 85-89 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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