• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

昭和金融恐慌の情報史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09873010
研究機関(財)三井文庫

研究代表者

吉川 容  三井文庫, 研究室, 研究員 (20201460)

キーワード昭和金融恐慌 / 新聞 / 情報史 / メディア史 / 情報伝達 / 昭和2年 / 1927年
研究概要

1. 主要新聞の所蔵状況調査と複製の収集
昨年度に引き続き,昭和金融恐慌当時の各地主要日刊新聞(1927年時点での発行部数10,000部以上)について所蔵状況を調査し,1927年3月〜5月の紙面をマイクロフィルム複製によって収集した.所蔵を確認した76紙のうち36紙の紙面を本年度末までに収集した.また,恐慌報道の歴史的変化を検討するために,時代を遡って新聞紙面を収集した.
2. データベースの作成
情報伝達の質・量・速度について全国的な差異の有無を検討するために,収集した紙面からの記事データベース(文字データベース)の作成にとりかかった.金融恐慌の展開過程に沿ってチェック項目を設定し,それらの第1報の掲載日時と掲載面積のデータを入力した.情報の質については,見出し文言のデータベース化による紙面比較の可能性を探っているが,また試作段階である.
文字データベースと連動した画像データベースの作成に向けて,マイクロフィルムからのデジタル画像の作成とパーソナルコンピュータ上でのデジタル画像処理方法について引き続き調査を進めたが,仕様・価格等の難点があり,残念ながら現時点では実用性のある画像データベース構祭のめどはたっていない.
3. ミクロ分析用資料の調査・収集
金融恐慌情報の受容過程分析に利用しうる資料の所在調査を,東京大学,一橋大学,国立国会図書館,国立史料館などで行なった.本年度は刊行されている各種回想録・手記類を中心に調査を行なった.次年度には,地方史資料などを対象に,日記・手記類の調査を行なう予定である.

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi