研究概要 |
研究代表者は論文"Uni-Trivalent Graphs and Random Walks on Lie Algebras"(preprint,2000,K.Hanawa氏と共著)において、Lie代数の表現のテンソル積の分解に関するある種の母関数を定義して用いたが、この母関数は巨大テンソル積の指標分解にも役立ち熱浴中のカノニカル分布の分配関数と思うこともできる。これは有限的に量子場理論の相関関数を構成する1つの方向を与えうる。この論文は研究代表者とS.Yoshizumi氏との共著論文、Proc.Japan Acad.Vol75,SerA 1999,134-136の延長にあり、1-3価グラフを基礎にして位相的場の理論の状態和としてのリンク不変量を計算する有効な方法の開発の意味からも価値がある。
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