研究課題/領域番号 |
09874039
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
西浦 康政 北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (00131277)
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研究分担者 |
柳田 達雄 北海道大学, 電子科学研究所, 助手 (80242262)
津田 一郎 北海道大学, 理学研究科, 教授 (10207384)
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キーワード | 複雑時空パターン / 多谷構造 / ブロック・コポリマー系 / 自己複製パターン / 雲のモデル |
研究概要 |
1.非局所項をもつ変分問題と多谷構造 複雑かつ多様なパターンを生み出す原因の一つはGlobal minimizerのみならず、非常に多数のLocal minimizerが共存することにある。ブロックコポリマー系においてはその長い鎖を通しての長距離相互作用が非局所項をもたらし、それが非常に多様なポリマー形状を生み出すことが知られている。1次元においてこれに対応する変分問題が特異極限において無限個のLocal minimizerをもつことが厳密に証明された。ここにおける手法はTuring patternを含むより一般の系への拡張が可能でると考えられる。 2.複合特異点の開折による複雑時空パターンの出現 Bogdanov-Takens-Turingという極めて高い縮退度をもつ特異点の開折により極めて多様な動的パターンが生成されることが数値シミュレーションにより判明した。それは(i)自己複製パターン(ii)2次元における生成と崩壊パターン(iii)カオス的に振舞うパルスなどが含まれる。 3.雲のモデリングと数値シミュレーション CML法による雲のモデリングを行い、それにより境界条件等を変えることにより雲形態の相図を得た。これにより低温低湿では層状雲が現れ、高温多湿では積状雲が現れることが判明した。より簡単なminimal modelを構成するための情報もこれから得られる可能性がある。
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