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1998 年度 実績報告書

限定算術と多項式時間計算量

研究課題

研究課題/領域番号 09874044
研究機関名古屋大学

研究代表者

安本 雅洋  名古屋大学, 大学院・多元数理科学研究科, 助教授 (10144114)

研究分担者 篠田 寿一  名古屋大学, 大学院・人間情報研究科, 教授 (30022685)
キーワード限定算術 / 多項式時間計算量 / 超準モデル / ブール値モデル
研究概要

限定算術(Bounded arithmetic)の超準モデルMのブール値拡大M^B,およびgeneric拡大M[G]の構造に関する研究を前年度に引き続き行った.P=NPを仮定すると,M[G]はS_2のとなること,またP=NPを仮定しない場合は,M[G]はS_2^1のΣ_1^b-partのモデルになること,ブール代数の拡大に従ってM[G]はだんだんとS_2のモデルに近づいていくことなどがすでにわかっていたが,本年度では特にP=NPを仮定しない場合に,M[G]がS_2^1のモデルになるための条件について,いくつかの可能性について調べた.M_0部分を適当に拡大することによってM[G]がどのように変化するかを見ることによってΣ_1^b-formulaに対するlog-inductionが成立する条件を探した.
公理的集合論において選択公理の独立性を示すために用いられたsymmetric modelを限定算術の場合に再現してMとM[G]との中間のモデルの構成を試みた.選択公理はその形からP=NP問題と関係があるとように思われる,すなわち限定命題に対する選択公理の選択関数が多項式時間計算可能だというのがP=NPに他ならないわけであるから,このような中間のモデルの構造を調べることが重要になってくるが,単なるsymmetric modelでは必ずしも新しい成果には結びつかないことがわかった.ブール代数B上の自己同型群の部分群による不変部分構造の中でsymmetric以外の構造でどのようなものが存在するかについて調べた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Gaisi Takeuti: "Forcing on nonstandard arithmetic II" Journal of Symbolic Logic. 63・3. 860-868 (1998)

  • [文献書誌] Asae Mochizuki: "Inhomogeneity of the P-S-degrees of recursive functions" Preprirt Series in Mathematical Science in Nagoya University. 1998-10. 1-10 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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