前年に引き続き田沢湖周辺地域の野外地質調査を実施した。採集した岩石試料の薄片を作成し顕微鏡観察を行った。更に、田沢湖を中心とする広い地域の地質調査、研究に実績のある秋田大学で、岩石の観察、岩石薄片の鏡下による観察を行ってきた。また、秋田大学工学資源学部の卒業論文を調査し、特に田沢湖中央部の隆起地点の岩石ドレッジに注目して情報を収集した。一方、比較のため四国高松市郊外に想定されているクレーター(高松クレーター)から岩石試料の採集も行った。また、平成10年3月米国テキサス州西部のオデッサクレーターを訪門、現地調査、岩石試料の採集、情報収集などを行った。 現在のところ、田沢湖周辺の資料から隕石や隕石衝突孔(メテオライト インパクト クレーター)に特有なインパクタイト、シャッターコーン、衝突球粒、衝撃石英などの衝突による生成物は見え出していない。
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