• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

自己集合による巨大共役系分子の創製と物性

研究課題

研究課題/領域番号 09874134
研究機関山口大学

研究代表者

杉原 美一  山口大学, 理学部, 教授 (30112006)

キーワード自己集合 / 拡張光役系 / ラジカル / ボリルピリジン / ボレピノピロール / ホルピノチオフェン
研究概要

三価ホウ素原子を持つ分子の自己集合能をを検討するために,チ-ジエチルボリルピリジンの会合状態を調べた。X線構造解析では分子間ホウ素-窒素配位結合により六量体を形成していることが判明した。配位中心であるホラ素原子の四面体性は78.7%であって これまで得られた異性体の多量体,即ち四量体,二量体の場合よりも低い値となっている。溶液状態に関しては蒸気圧浸透圧(降下法)測定から会合度5という値が得られた。しかしながら溶解度が低いため低濃度の実験であり今後の検討が必要である。また分子モデルの検討から六量体はシクロデキストリンと同程度の空洞を持つため新規分子認識系としての展開が期待される.
2-クロロ-2-フェニルボリルピリジンを自己集合により二量化させることに成功した。金属によりふたつの塩素原子をラジカル的に離脱させて共役2スピン系を合成レスピン状態をはじめ各種物性を調べる予定である。
ピロロホルピンの合成を達成し、チェノ-およびピロロホルピンそれぞれについて縮環形式の異る2種類づつ,即ち計四種類の化合物を合成した。今後分子間head-tail型の相互作用etc自己集合性について検討する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] N.Abe, Y.Sugihara: "Reaction of 2-alkylamino-1-azaazulene with N-phenylbenzylideneunine N-oxide:one potsynthesis of the 12H-11,12,12-triazaazuleno [2,1-b]bluorene" J.Chem.Soc., Perkin Teans.I. 7. 993-995 (1997)

  • [文献書誌] T.Murafuji, Y.Sugihara: "The First X-ray structure determination of a optically pure bismuthane" Organometallics. [in press]. (1998)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi