研究課題/領域番号 |
09875123
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
中川 義英 早稲田大学, 理工学部, 教授 (70139517)
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研究分担者 |
尹 祥福 早稲田大学, 理工学部, 助手 (60287993)
浅野 光行 早稲田大学, 理工学部, 教授 (50257250)
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キーワード | 子どもの参加型まちづくり / 教育課程の導入 / 支援体制づくり |
研究概要 |
本研究では、教育課程における「子供のまちづくり学習」のあり方の検討を行った。 これは「まちづくり人材育成」における一つの視点であり、将来的に「まち」の質的向上、円滑な事業推進の一助になると思われる。 研究を行った結果、まず、「子供のまちづくり学習」の有効性を明らかにした。次に、国内外における過去の経緯を通してその検証を行った。そして、日本の現状の整理・分析から日本の実情に適した支援方策について以下のようなことが分かった。 1)各種団体・自治体についての実践・研究を重ねた事例からは、授業内に活用すべき有効な手法が得られる。 2)教育課程内における「まち」学習の現状については、各地域独自の副読本(教科書とあわせて授業で活用できる本)及び教科書と併用できるよう教育委員会、地域の教師が作成を行っている。 「子供のまちづくり学習」についての実際の適用例として、静岡市に位置している磐田私立西小学校の3年・6年の各1クラスの児童、父母、また副読本製作にあたった磐田市職員を対象としてアンケート調査を行った結果、支援方策の開発ができた。 以上より、現代社会の子供を取り巻く環境、それに付随する様々な問題を抱える日本において「子供のまちづくり学習」は多方面から必要とされていることが明らかになった。 今後、「まちづくり学習」に対する認識を高めていくためには、活動を起こしやすく、持続可能であり、さらに一般に普及していくような基盤・体制が求められる。
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