ウシプリオンタンパクの合成ペプチド(ウシプリオンタンパクのアミノ酸配列204〜220に相当する17アミノ酸からなるペプチド)を作成し、これを免疫原としてニワトリに免疫し細胞融合実験-1を実施した。最終的に19種類のウシ合成ペプチド特異的ニワトリモノクローナル抗体の作成に成功した。これらの抗体を阻害ELISA法で更なる特異性を調べたところ、これらの抗体は大きく5種類に分類できた。すなわち、哺乳動物共通領域を認識できる2グループ、ウシ・マウス・ヒト共通領域を認識する1グループ、ウシ・ヒツジ・ハムスター共通領域を認識する1グループ、およびウシ特異領域を認識する1グループである。 上とは異なるアミノ酸配列領域(106〜)の合成ペプチドを作成して細胞融合実験-2を実施した。その結果、6種の合成ペプチド特異的ニワトリモノクローナル抗体が得られ、そのうちの1種はウシ脳から精製した膜フラクションを用いたウエスタンブロット解析で使用可能な抗体であった。
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