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1997 年度 実績報告書

ヒスタミン・トランスポーターの阻害剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09877019
研究機関東北大学

研究代表者

渡邉 建彦  東北大学, 医学部, 教授 (70028356)

研究分担者 櫻井 栄一  東北薬科大学, 講師 (80167428)
櫻井 映子  東北大学, 医学部, 教務職員
谷内 一彦  東北大学, 医学部, 助教授 (50192787)
キーワードヒスタミン / トランスポーター / シナプトゾーム / イミプラミン
研究概要

ヒスタミン・トランスポーターの存否は決着していない。われわれは、ヒスタミン・トランスポーター活性を測定のために、ラット脳のシナプトゾーム分画を調製し、グルカミン存在下のブランク値として[^3H]ヒスタミンのシナプトゾームへの取込みをフィルター法で測定した。[^3H]ヒスタミン取込みは、コールドのヒスタミンにより2相性に阻害された(IC_<50>=51nM、5mM)。高親和性の部分が生理的取込み機構であると考えられるが、取込み量は、全体の20%に過ぎないので、今後の研究のためには、より多い取込み量を示す組織、細胞の検討が必要である。また、[^3H]ヒスタミン取込みは、Na^+依存性、かつ温度依存性であった。このアッセイ系を用いて、種々のモノアミン・トランスポーター阻害剤(三環系抗うつ薬、非定型的抗うつ薬、SSRI=特異的セロトニン再取込み阻害剤など)、ヒスタミンH1、H2、H3受容体アゴニスト、アンタゴニスト、イミダゾール環含有化合物などが、ヒスタミン・トランスポーター活性を阻害するかどうか検討した。これらのうち、イミプラミンの阻害が最も強かった(IC_<50>=17μM)。そこでイミプラミンの効果を確認するために、ラット脳スライスからの高濃度K^+によるヒスタミン遊離に対する影響を調べたところ、20μMのイミプラミンは、ヒスタミン遊離を290%増加させた。現在、脳マイクロダイアリシス法を用いてイミプラミンがヒスタミン遊離を増加させるか検討中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 櫻井映子: "ラット脳内におけるヒスタミン再取込み機構の存在について" 神経化学. 36・3. 286 (1997)

  • [文献書誌] 谷内一彦: "医系薬理学" 中外医学社, 7 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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